私たちがご門徒の方と接する中で最もよく聞かれることは、「お焼香はどのようにするのですか」、「お念珠の本当の扱い方は」、「お仏飯は…」等、お内仏のお荘厳、またそれに関わる所々の所作(作法)についてではないでしょうか。考えてみますと確かに基本的なことであり、大切にしていかなければいけない問題であります。まずはお仏壇のまつり方からまとめてみましたのでどうぞご利用ください。
それぞれのお飾りをクリックすると詳細がご覧になれます。
本尊(ほんぞん)
脇掛(わきがけ)
燭台(鶴亀)
花瓶
土香炉(どごうろ)
お仏供(おぶっく)
華瓶(けびょう)
打敷(うちしき)
瓔珞(ようらく)
輪灯(りんとう)
供笥(くげ)
鈴(りん)
金灯籠(きんとうろう)
和讃卓(わさんじょく)
法名軸(ほうみょうじく)
①先ず本尊を仰ぎみます※最初は合掌しません。 ②お香をつまんで香炉に入れます(2回)。※香をいただくことはしません。 ③合掌し念仏を称えます。 ④合掌を解き、頭礼(一礼)します。
真宗の本尊は阿弥陀如来で、お内仏の中央に掛けます。 名号としては「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)です。
向かって右側に「帰命尽十方無碍光如来」(じんじっぽうむげこうにょらい)という十字の名号、左側に「南無不可思議光如来」(なむふかしぎこうにょらい)という九字の名号が掛けられます。
命日(月忌)や祥月命日、年忌法要などには朱蝋(しゅろう)を灯します。 蓮軸は蓮の実が手前に向くようにします。
花瓶は八藤紋を内側にしておきます。 生花を用い松や檜を芯にして四季折々の花をとりまぜて挿します。トゲや毒のあるものは用いません。
陶製の香炉で、おゆとめのまえの燃香に用います。三本足の一本が手前にくるように置きます。線香は適当な長さに折って、火のついた方を左にして横にして焚きます。
お仏供は、盛槽(もっそう)で形を整えた白飯を仏器にのせ火舎香炉を中心に一対供えます。
水を備える器です。お花は挿さず、樒(しきみ)などの青葉のものをさします。
祥月命日、年忌法要、報恩講、お盆、彼岸会、修正会(お正月)などのあらたまった時にかけます。
左右の輪灯の上部にさげるもので、報恩講・入仏式などの際に用います。
おつとめの時には灯明を点じます。油皿に植物油を注ぎ灯芯を入れ点灯します。
お華束(おけそく・小餅)を盛るためのもの。
おつとめの時に打つもので、それ以外には使用しません。撥(ばち)は鈴のなかに納めます。
本尊の前に一対さげる灯籠で、本尊を明るく照らすためのものです。
お内仏(仏壇)の前に置く卓で、経本、勤行本をのせます。
亡くなられた方の法名を記すための掛軸で、お内仏の右側面に掛けます。 真宗では黒塗の位牌は用いません。